3本レールせん断試験用治具(ASTM D4255)

型番:WTF-3R(ステンレス製)

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図1:組み立てられた3本レールせん断治具(試験片なし

3本レールのせん断試験法と関連する治具は、ASTM Standard D 4255(参考文献1)のメソッドBとして記述されています。 この方法は1983年にASTM標準となりました。

試験片は、長さ6インチ、幅5 3/8インチで、目的の厚さを持っています。試験片には直径1/2インチの穴が9つあり、3組のレール半体をそれぞれ試験片に固定するボルトのためのクリアランスとなっている。つまり、ボルトはレールの片側を通り、試験片の対応するクリアランスホールを通過して、相手のレールの片側にねじ込まれる。レールの内側(グリップ)の表面には、タングステンカーバイド粒子がコーティングされている。

サイドレールはフィクスチャーのベースに取り付けられています。センターレールは、フィクスチャーのトップバーにあるスロット内を移動します。試験中に接触が起こらないように、センターレールの底面と治具のベースの間には十分なクリアランスが設けられています。試験片を取り付けた固定具は、試験機の平らなベースの上に拘束されずに置かれます。試験機のクロスヘッド内の平らなプラテンを用いて,センターレールの上端に圧縮荷重をかけ,試験片に二重せん断荷重をかける。

試験片の準備と設置の詳細、および試験手順一式は、ASTM規格D4255に含まれています。この規格には、2本のレールを使ったせん断試験法も方法Aとして含まれており、この治具はWyoming Test Fixtures, Inc.からも入手できます。2本レールは、準備する穴が9つではなく6つであるため、より小さな試験片を利用できるという利点があります。しかし、3本レールは、試験片に左右対称に荷重をかけることができるので、魅力的です。

追加情報のソース。

1) ASTM Standard D4255-01 (2007), "Guide for Testing In-Plane Shear Properties of Composite Laminates," American Society for Testing and Materials, West Conshohocken, Pennsylvania (初版は1983年).