ピクチャーフレームせん断試験治具(ASTM D8067)
型番:WTF-PF(ステンレス製)
図1:ASTM規格D8067額縁せん断試験治具。
ピクチャーフレームせん断試験治具は、様々な形で何年も前から存在しています。もともとは、合板や複合積層材などの固体積層材の面内せん断試験法として開発されました。最近では、複合材や金属製のフェースシートを積層したハニカム構造やフォームコア構造など、あらゆるタイプのサンドイッチパネルの面内試験にも使用されるようになりました。また現在では、連続繊維や織布など、乾いた布地や事前に含浸させた繊維材料のドレープ性試験としても使用されています。
これらの試験や試験方法に関する正式な規格は存在せず、長年にわたってさまざまな固定具の構成が開発されてきました。しかし、基本的な原理は、正方形の試験片を4つの端に沿って4対のクランプで把持し、それらの端をピンで連結して正方形のフレームを形成し、その中に試験片をクランプするというものです。 対角線上の2つのコーナーにアキシャル荷重をかけ、せん断荷重を誘発させる。フレームの座屈を避けるため、通常、引張荷重が使用されます。額縁のせん断試験方法を定義する最初の規格は、ASTMによってASTM D8067として最近導入されました(参考文献1)。図1には、その試験装置を示しています。
図2:トグルクランプを用いた特注の額縁せん断試験治具
図3:ミニチュア額縁せん断試験治具
図4:調整可能なPFクレビス(厚さ1.2~3.5インチの試験片に対応
追加情報のソース。
1)ASTM規格D8067-17「Standard Test Method for In-Plane Shear Properties of Sandwich Panels Using a Picture Frame Fixture」、American Society for Testing and Materials、West Conshohocken、Pennsylvania(初版は2017年1月)。